こちらの一押しポイントはなんといってもアルマイトによる鮮やかな色合い!
でも、そもそもアルマイトって何?普通の塗装と何が違うの?
なんて思いませんか?
そこで、当ブログで数回に渡り、
私たちの商品にも施している「アルマイト」について詳しく解説させていただきたいと思います!
今回は「原理、方法編」です!
もともとアルミニウムは非常に錆びづらい金属です。
全く錆びないわけではないのですが、鉄などに比べるとその差は歴然です
錆びというのは酸化なわけで、
逆の話になりますが、なぜ、金属は錆びるのかを簡単にお話しすると
錆びていない状態より、酸素と結びついて酸化している(錆びている)状態のほうが
安定しているから錆びるのです(だいぶ乱暴な説明ですが(;^_^A )
では、なぜアルミは錆びづらい(酸化しづらい)のか?
実はアルミって自分で勝手に表面に薄い膜を作り、自分で酸化を抑えているのです。
その膜を「酸化アルミニウム」といいます。
この酸化アルミニウムはある程度成長するとそれ以上変化しない性質を持っています。
そうです。酸化(錆び)しているんです。でもその錆は進行しません。
つまり、最初から表面だけ錆びさせてそれ以上錆びさせにくくしている金属なのです。
そしてここからがアルマイトのお話です。
アルマイトとはその表面の薄い膜を人工的に厚くしてしまおうというもので、
その人工的な膜を「陽極酸化皮膜」といいます。
やり方は
電解槽のなかに硫酸やしゅう酸の水溶液を入れ、アルミ製品を陽極(+)に、黒鉛板を陰極(-)として、電流を流すと
水の電気分解によってできた酸素がアルミニウムの表面に付着し酸化アルミニウムの膜を作ります。
このとき、電解液の種類や温度、電流密度などの条件やアルミ合金の組み合わせによってシルバー、ゴールド、アンバー、黒
などの色を出したり、より硬い皮膜を作ることもできます。ただこのままの状態では皮膜の表面に小さな穴(直径0.01~0.05μm)
が無数に空いており防食効果がありません。
そこでこの穴を塞ぐために酸化被膜を高温高圧の水蒸気の中で蒸すと穴の表面に水酸化アルミニウムを
生成し穴を密閉し表面を滑らかにします。これを封孔処理といいアルマイトはこの封孔処理で完全な防食効果を発揮します。
このとき、その穴に染料を染みこませて着色することもできます。(滑川軽銅 技術資料より抜粋)
ということですが、専門的すぎる感がありますね(;^_^A
まとめると、
酸性の液体のなかで電気流して強制的に酸化皮膜を作るんだけど、そのままじゃ表面に小さい穴いっぱい空いてるから
高圧高温で蒸して穴を塞ぎますよ。そして穴を塞ぐときに穴の中に染料を閉じ込めちゃえば色が着けられますよって感じでしょうか?
(まとめすぎましたが、実際の作業はもっと複雑で熟練した技術を必要とすることをつけ加えさせていただきます)
いかがでしたでしょか?
文面で詳しい説明をするもはなかなか難しいものですね(-。-;)
やはりアルマイトの魅力は実際に見ていただかないと伝わりません!
ぜひとも当店の商品を手に取っていただいてご自身の目でご確認ください!
また後日、今度はアルマイトの効果についてを掘り下げてお話させていただきます。
ちなみにアルマイトそのものは日本人によって考案された技法だそうです(^^)b